腹腔鏡(ラパロ) 体験記


2004年1月5日 私は腹腔鏡の手術を受ける為に入院生活に入りました。
この腹腔鏡を決めたのはほんの2週間前、考えてないようでちゃんと考えて『よし!やってみよう!』と彼と2人でじっくり話し合い、決断に至りました。
彼は私の一番の理解者。私がしようとしているすべての検査を、彼なりに理解し協力してくれました。

ここに至るまで、みなさんも知ってのとおりいろんな事がありました。
特に異常もなく、人工授精に4回失敗。フーナーテストの結果も良く、抗精子抗体もなく、特別大きな原因が見あたらなかったのです。
転院をきっかけに、新しい病院の先生はこの腹腔鏡検査をしてみようと言いました。
ひっかかる点はただ一つ。
以前受けた子宮卵管造影時の激痛が気になったらしく、卵管閉鎖も考えられるとの事で私自身もこの検査には前向きな考えでした。

そして…
2004年1月6日午後1時
私の新しい挑戦が始まったのです。

入院生活・手術・術後の経過など、まとめてみましたので、興味のある方は目を通してみて下さい。

【入院に際して準備したもの】
●下着(ゆったりしたもの) ●ナプキン1袋(夜用) ●タオル5〜6枚 ●バスタオル2枚
●ストロー ●湯飲み ●箸 ●スリッパ ●ティッシュボックス ●ウエットティッシュ
●シャンプー&リンス&ボディソープ●圧力ストッキング(病院の指定で売店で購入)
●手術の承諾書●印鑑●保険証

主な検査・診察 点  滴 食  事 なおのつぶやき
2004年1月5日
入院
9:30  産婦人科外来にて診察
先生が主人に手術の内容を話す
10:00 麻酔科で診察
 
手術時の麻酔担当の先生と麻酔に関しての話を聞く
14:00 アレルギー検査
 
皮下注射で2種類の薬アレルギーを調べる 異常なし
15:30 手術の説明
手術室の看護婦さんが病室まで来て、明日の手術の手順を詳しく説明
16:00 診察(手術の部位の確認)

アソコの毛を剃るか…先生がチェックに 剃る必要なし
19:30 一回目の浣腸(2本)
考えただけでも冷や汗が出る…あーしんどい
なし 【昼】
天ぷら,ご飯,おひたしきつねそば,果物
【夜】
春巻,ご飯,肉団子と白菜のスープ
ポテトサラダ,イカワカメ
セロリこんにゃくの味噌あえ


9:00以降 明日の手術の為絶食
ドキドキの入院生活のスタートです。
健康優良児の私は大きな病気をする事も手術を受けた事もなく、初の入院生活に緊張!入院生活のスタートです。
病衣に着替えた途端…自分=病人になってしまう所が恐ろしい。
手術前という事もあり、緊張して眠れなかったらどうしよう…?という不安をよそに夜9時の消灯からわずか30分程度で爆睡態勢突入!本当によく寝れた。
携帯をいじっていたら、看護婦さんに怒られたので、もう二度と触らないぞ。だってすっごく怖かったんだもの、その看護婦…
2004年1月6日
入院2日目
手術当日
6:30  起床 検温
8:30  2回目の浣腸(2本)
もう二度とやりたくないなぁ…へろへろでした
11:00 点滴開始
手術用の病衣に着替え、圧力ストッキング装着
12:55 車椅子にて手術室へ移動
13:00 手術台
全裸にされたあと点滴チューブの脇から麻酔注入
15:50 手術終了 集中治療室へ移動
麻酔が半分覚めた状態で先生とダーと再開
傷が痛み眠れない

22:00 検温 熱が38.9℃出る
深夜2:30 傷が痛む為お尻に注射
その後注射を打った場所はしこりになる かなり痛い

手術前1本
手術後3本
痛み止めの
注射1回
絶食 手術当日、ダーは出張だった為当初の予定では立ち会えなかったけど、急遽出張キャンセル。手術室へ入る時も出てきた時もちゃんと側にいてくれました。後で聞いた話だけど手術中は緊張して手のひらにびっしょり汗をかき食欲もゼロだったそうです。
麻酔がかかる瞬間が忘れられない私。
『本当に麻酔かかるのかなぁ』なんて疑惑がいっぱいだったけど、本当に一瞬のうちに目が重くなりました。
麻酔が覚めた後は、身体が重くほとんどなにも覚えていなかった。もちろんダーがいたのはわかったけど、何を話したのかは覚えていない。
開口一番は『グラタン食べたい…』だったんだって!
その後、寒い!暑い!と言っていた私。夜、手術のせいか熱が出た。
集中治療室では、酸素マスクが邪魔だった事、傷が痛かった事、とにかく身体のあちこちが痛かったので、全然眠れず。とにかくジッと朝を待っていた。
2004年1月7日
入院3日目
術後1日目
6:30  起床 検温 血圧測定
10:30 傷が痛む為座薬を入れてもらう
とにかく喉が乾いて仕方なかった
11:00 病棟へ移動
ベッドからベッドに映る時傷が超痛かった…
一般病室へ移った途端、起きあがる事が出来た

14:00 尿管と背中のチューブ(硬膜外麻酔)取れる
16:00 診察
先生から手術の結果を聞く
卵管が人より細かったので、拡張工事をした事を聞く







痛み止めの
座薬一個
抗生剤の
点滴(2種類)
5〜6本
硬膜外麻酔
1本
【昼】
カレイとカボチャの煮物
おひたし,五分粥,豆腐のすまし汁,メロン
【夜】
ロールキャベツと蕪の煮物,おひたし,全粥,りんごサラダ
手術後はとにかく身体がダルく、思うように動けない事からいろんな所が痛くて、ほとんど眠れなかった。
手術中も手術後も尿管が外れるまで、足にエアーマッサージ機を装着していた。なんでも寝たきりで動かないと静脈血栓症(エコノミー症候群)とやらになりやすいそうだ。
そんな訳で一晩中24時間私のふくらはぎで『ウィーシュッポン…シュッポン…』とうるさく、寝れる訳がなかったのだ。
集中治療室から一般病棟へ移ってからは、みるみる身体も楽になり、看護婦さんに頼み込んで尿管を外してもらった。傷は痛むが、とにかく動きたかったのよね。
相変わらず点滴は付けっぱなしで、何も飲んでないのにトイレが近くて困った。
午後からダーがお見舞いに来てくれ、元気そうな私の顔をみてとても驚いていた。そして、ダーから手紙をもらったのです。(内容は1/10の日記に載せてあります。
食欲もあり、傷をかばいながらもベットから起きては動きまくってました。
2004年1月8日
入院4日目
術後2日目
6:30 起床 検温 血圧測定
9:00 診察
先生からシャワーの許可が出る。
11:00 点滴終了
後は夜1本だけで終わりだとの事で嬉しい
14:00 シャワー 傷の消毒
しみると思ったけど全然しみない あ〜さっぱり!
17:00 診察 内診
診察の結果退院の許可が出る
18:00 最後の点滴
20:00 退院
こんなに早く退院していいのかなぁ…と思いつつ…




抗生剤の
点滴(1種類)
3本
【朝】
蕪とガンモの煮物,ご飯,きんぴらごぼう,
ライチ,牛乳
【昼】
すき焼き風煮物,おひたし,ごぼうサラダ
ゆかりご飯,果物
【夜】
鮭のホイル焼き,ご飯
お浸し,大根のみそ汁,酢の物,ヨーグルト
術後2日もたつと、こんなにも動けるのか?ってびっくりするくらいに元気になってた私。ダーも仕事の合間に何度か病院へ来てくれて、ちょっとしたお姫様気分。
看護婦さんには体力がぐぅんと落ちてるから、無理をしない程度に動いていいとの許可がでて、術後初めていろんな人に電話&メールをした。売店へ買い物にも行き看護婦さんに驚かれた。(かなり遠いのだ。)
午後からシャワーの許可が出たので、全身くまなく洗う。あ〜さっぱりした(^-^)
ここまで動けると、病院にいるのがもったいない!しかも、毎日外はいい天気。あ〜早く退院したいなぁ…とつぶやく。
シャワーの後、傷の消毒をしに外来の診察の手を止めて先生が飛んできてくれた。そこで、初めて『退院する?』と先生が言ったけど、さすがに冗談だと思い聞き流す。
夕方、いよいよ退院の話が本格化。内診をしてから退院する事になりました。これには、ダーを始め家族、友達はとにかくびっくりした模様。

手術に対する質問・疑問を私なりにまとめてみました
Q1 そもそも『腹腔鏡検査』ってなぁに?
A→私もこの検査を受けるまではよく知りませんでした。
やっぱり自分が関係しないとなかなか知識として頭に入ってこないよね??
お腹に3〜4ヶ所穴を開けて、内視鏡を入れて直接子宮を見る事です。覗いた際に癒着や内膜症、採卵部の不具合があればその時一緒に治療も出来る優れもの!子宮卵管造影の進化版と言った所でしょうか?
お腹にガスを入れ、子宮をフリーの状態にしてから、大量の水を膣から流し入れて癒着をはがす事も出来ます。この検査後、妊娠したって人も多い様です。
Q2 傷はどのくらいの大きさ?残るの?
A→一応やっぱり女の子なので、多少気にしました。
私の場合は3ヶ所の穴だったけど、一番大きなメインの傷(内視鏡を入れる所)がおへその上っていうか、際っていうかおへそのしわと一緒になっている所に1cmの傷があります。残りの2ヶ所は下腹部の左右に1ヶ所づつ。ここには鉗子(卵管などをつまむ器具)を入れる為だったので、両側とも5mmに満たない傷です。
術後1週間現在の時点で、ほとんど傷も乾きこのまま行くと、ほとんどわからないと思われる。
今は医療も進歩しているし、医療器具もどんどん小型化しているので、そのうち傷は1mmです!なんて時代もそう遠くないとおもうよ…(マジ??)
Q3 圧力ストッキングってなに?
A→これには私も最初びっくりした。
なんでもずっと動けないと血液の流れが悪くなり『静脈血栓症』と言い、固まった血液が肺に流れて血管を塞いじゃう事らしい。いわゆるエコノミー症候群ってヤツです。それを防止する為に一定の圧力をかけて血流をよくする事を目的としたストッキングなのです。(すごい窮屈で履くのが難しいのだよ。)
真っ白なのでビジュアル的にどうかと思う…例えて言うなら…入園式にはいた白いタイツ??
Q4 アソコの毛ってやっぱり剃るの?
A→実は今回の手術で一番気になっていたのが、この剃毛!
そりゃ、手術なんだし仕方ないけど、この年で『つんつるてん』はちょっと恥ずかしいもん!(って言っても別
に誰に見せる訳じゃないけどさっ…)そう思っていたけれど、もともと薄いのか、手術に邪魔にならないって
事で剃毛はまのがれた私…。でも、きっと面積の大きい人は上をちょっと剃られると思います。
Q5 麻酔って本当に聞くの?
A→バカみたいな質問だけど、これマジで思ったの私…。だって、よく噂では『3つ数えて…の3つ目には意
識が無かった』って話は良く聞いていたから。でも、マジ?って半信半疑だったのよね。
これが、やってみてびっくり!本当に記憶と景色が2秒足らずでフェードアウトして行った!本当に驚きです。
やっぱり何でも経験しないとわからないもんだね…
Q6 硬膜外麻酔ってなに?
A→麻酔にはいくつか種類があるようですが、今回の手術では『全身麻酔』と、この『硬膜外麻酔』というも
のを使いました。全身麻酔とは皆さんも知っているよに、点滴とガスとで身体の痛みと記憶、動作を麻痺
させるものです。
逆に硬膜外麻酔というものは、意識があっても、脳内の痛みの部分だけを麻痺させる事に様です。つま
りこの硬膜外麻酔をする事によって、術後の傷の痛みを和らげる事が目的の様です。(背中の脊髄から
注入)ちなみに流産の処置時の麻酔は『静脈麻酔』といい、血液に薬を入れる麻酔です。短時間の処置時
に使うそうです。
Q7 尿管ってなに?それって抜けないの?
A→手術中はもちろん、術後身体を動かせない時はトイレが行けないので、尿管を膀胱に差し込んで自
動的に尿が管を通ってたまる様になっています。
それがどうして抜けないのか?疑問だったので看護婦さんに聞いてみた。すると、管の先は膨らむ様に
なっていて膀胱に差し込んだ後、風船の様に膨らませ栓をするという仕組みになっているのだといいました。
これには『98へぇ』をあげたい気分でした。
Q8 浣腸ってしなくちゃいけないの?
A→浣腸…あ〜思い出しただけでも辛い…!もう二度とイヤだ!
そんな辛い思いをしてまで、なぜ浣腸をしなくちゃいけないのか?これも看護婦さんに聞いてみた。
腸は手術時に何も入っていない状態だと、手術の際に器具が当たっても損傷する事なく、自分で勝手に避
けようと働くんだそうです。人間の身体って良く出来てるよね?あと、こんな説も…
ごく稀だとの事ですが、麻酔が切れる時に人の身体って本能的に脱糞するんだって!(* ̄m ̄)ぷっ
だから浣腸して置かないと、『う○こたれ!』になっちゃうって訳!ぷっぷっぷっ!

この手術が私にとって意味のあるものになります様に…
読んで下さってありがとうございました。